悲しみのゴンドラ U
U 宮殿の窓一つ跳ね上げ 室内の驚きを誘う 突然の隙間風。 窓外の水上にはごみ運びのゴンドラの姿、漕ぎ手は 片櫂どりのならずもの二人。 リストが書きとめる和音の重さは途方もなく 分析にパドヴァの鉱物試験所に送るべきほど。 まさに隕石群! 休止するには重過ぎて ただ 沈みに沈み 未来の底まで抜け通る かの褐色のシャツたちの年まで。 ゴンドラは重く積み運ぶ かがみこんだ未来の石を。