悲しみのゴンドラ U
Y 一九九〇年に立ち戻って。 夢で私は二百キロ、空しく車を駆っていた。 と、すべてが拡大されたのだ。めんどりほど大きな雀たち その囀りに、耳もわれそうだった。 夢で私はピアノの鍵を描いていた 台所の食卓の上に。 わたしはそれを弾いていたのだ、音もなく。 隣人たちが 聴きに入って来た。