島から、一八六〇年
U そして疱瘡の浮遊群が男に追いつき その顔にとりついたのだ。 彼は 横たわり 天井をみつめる。 沈黙の流れをさかのぼって 思いはいかに漕がれたことか。 このまま永劫に膿みつづける痘痕 このまま永劫に血を流す 出血瘡。