俳句詩

V

狂人たちの図書室
説話集 棚のひとつに
手も触れられず
 *
天井に亀裂が走り
かの死せるひと わたしを見るか
その顔
 *
何事かが起きていた
月光が部屋を照しわたった
神の知ること
 *
ひそかな雨の音
わたしは秘密ひとつささやいて
響き合わせる
 *
歩廊の情景
なんと不思議な静けさ――
内面の声


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